アンシャープマスクのかけ方|ソガネットドットコムBLOG

2007年07月28日

アンシャープマスクのかけ方

せっかく撮った写真のピントが少し甘かった場合、どうしますか?
フォトショップのアンシャープマスクをかけますね、ふつう。
ですが、少し待ってください。アンシャープマスクはピクセルのコントラストを高めてシャープに見せるわけですが、すべてのピクセルに対して処理を行うため、余計なところまでシャープにして画質が劣化してしまいます。

そこで、通常のRGBモードと8bitではなく、Lab カラーモードと16bitにカラーモードを変更します。なぜかというとフォトショップではレタッチすればするほど画質は劣化するのですが、それをなるべく抑えるために、色空間が広いLab カラーモード、色深度が深い16bitにするわけです。
それから実際にフィルターをかける場合はチャンネルパレットを使います。
Lab カラーモードでは、色そのものと関係ないチャンネルがあるのでそれを利用するのです。
色情報(a)(b)のパレットにはぼかし(ガウス)をかけ、輝度情報(L)のパレットにアンシャープマスクをかけます。(ただし、加減は画像サイズや画像そのもの、好みによって違うので試行錯誤しなければなりません。)こうすることによって色むらがない自然なシャープさになるというわけです。保存はRGBモードと8bitに戻します。


写真は少しピンボケで撮影した画像をレタッチせずにそのまま縮小したものが上の画像。
下の画像がレタッチしたものですが、わかりやすいように少し大げさにしました。実際はもう少し抑え目にしたほうが良いと思います。
*シャープな画像は斜めの線がギザギザになる傾向がありますので、下の写真の一部に上の写真の一部をレイヤーで重ねてあります。(ファインダーの枠の部分)

BEFORE
boke1.jpg
AFTER
boke2.jpg

(CANON DEMI)

comments

こんにちは。
昨日はお疲れ様でした。

いまだにまだフォトショップに手をつけていないので用語が全然分かりませんが、なんとなく言っている意味が分かります。大変参考になります。

ちなみに、この画像を一枚加工するのにどれくらいの時間を要しましたか?

サッシーさん、
この方法はエレメンツではできませんが、エレメンツでしたら、プラグインフィルターとレイヤーを使った別の方法があります。
ちなみにこの画像の作成時間は3分~5分くらいです。

画像編集ソフトはやっぱりHP作成には必要ですよね。
フォトショップって、お高いんじゃないですか?
安くて簡単なソフトってありますか?
今はフリーのJTrimを使っています。

さくらさん、
Photoshopの最新版のCS3は10万円です。
フリーでは限界があるので出来れば機能限定のElementsの最新版でしたら2万円ですのでおすすめです。
簡単ではありませんが、Photoshopに匹敵するフリーソフトでGIMPがあります。

私は7.0を使っています。もしPhotoshopに興味があるのでしたらご相談下さい。

早速試してみましたが、バージョンのせいでしょうか・・・
Labカラーは16ビットにはなりませんでした。
8ビットのままやってみましたが、少しシャープになったような気がしました。
いつも軽くアンシャープマスクをかけるだけなので・・・

おくさまさん、
8bitでもかまいません。
大事なのはLabカラーにして、チャンネルそれぞれ(L a,b)にぼかしとアンシャープマスクをかけるということです。
a,bにかけるぼかし(ガウス)は半径を画像のPSD形式のサイズ(ステータスバーに出ます。)1Mに付き1mm設定するのがちょうどいいです。
Lへかけるアンシャープマスクはしきい値は低めにもしくは0にして、半径と量をプレビューを見ながら設定してください。最後にLabチャンネルをクリックしてRGB、8bitに戻して保存です。

この方法はある程度ピンボケの度合いが大きい写真を綺麗にする方法ですから、普通に撮った写真はリサイズ後、軽く(かけたかかけないかわからない程度)アンシャープマスクをかけるだけで十分です。

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