2009年03月24日

未発表写真|無題

写真を作ったはいいけど、ネタ的にブログにアップするにはどうも、というものがあります。そういったものを3つほど。決して美しい写真ではありません。むしろその逆です。
美しくないのは自分自身が出すぎてるからのようなきがする。そんなしゃしんです。

(その1)
先日、図書館から森山大道の「犬の時間」という写真集を借りてきて、眺めていたとき、ふとテレビをつけると森山大道本人が出てるではないか。なんという偶然。(私はオヤジなんで、なんでもないときはNHK教育をつける事がおおいのです。)あとで調べると、ETV特集「犬の記憶 ~森山大道・写真への旅~」という番組だった。半分くらいしか見ることが出来なかったけど、「GR」を2つ首にぶら下げて写真を撮ってる森山大道の姿を見れたのはとても興味深かったです。
そのとき眺めていた「犬の時間」という写真集はとても豪華な写真集で、古本でもウン万円もします。「うわー、写真が光ってる!」と感動してみていました。そこで、これも何かの啓示かと思い。デジタルで森山大道風、あくまでも「ふう」な写真を作ってみました。下の写真がそうです。うちの店内から外を写したスナップです。
「アレ・ブレ・ボケ」のモノクロのゼラチン・シルバー・プリントがデジタルで表現できたとは思えませんが、なんとなく挑戦してみたかった。こんなの違うよといわれても仕方ありませんが。
tennai.jpg
クリックすると拡大します。

(その2)
HDRの大御所Toshiroさんのサイト、HDRiな生活で、作品を募集という企画があったので、応募作を作ってみた。お題はなんと「公衆トイレ」!
2種類の全く作風の異なる写真を作ってみたのですが、ひとつはオーソドックスなHDRイメージ、もうひとつは一見HDRイメージっぽくない画像。どっちで応募しようかと迷い、後者を応募しておきました。
で、下の写真は自分の中でボツになった写真。瓢湖の公園のトイレです。
toilet2.jpg
クリックすると拡大します。

(その3)
何のコンセプトもイメージも無しでただ単にそこにあるものを撮り、何のコンセプトもイメージも無しで画像編集ソフトで弄繰り回したら出来上がった画像。もう、これをブログにアップしたってどう文章をつければいいかわけがわかりませんが、なんか気になる写真なので、最後にアップ。こんなのでも、なにか私自身の何かが出ているのだろうなと思うのです。
wakewakaran.jpg

2009年03月18日

サイネリア|アナログフィルター、HDR、1×1、マクロ

サイネリアの鉢植えを2つ買ってきました。
ひとつは清楚な白地に青紫のストライプ。
もうひとつはホワイトとピンクのグラデーション。
前エントリーのチューリップはほぼストレートな写真だったので、
今回はおもいきり派手目にレタッチしてみました。
PhotomatixとKenkoのFOGGYフィルターを使用です。
しかも1:1の比率にトリミング。

qqq1.jpg
PhotomatixでHDR。トーンマッピングを派手目にかけると
宇宙生物みたいになるので、出来るだけ綺麗に見えるようフォトショップで加工。

qqq11.jpg
上の画像と同じ。1:1の画像は構図が難しいですが、
ウェブサイトではよく使う画像比率、たまにやってみるのもいいかも。

qqq2.jpg
KenkoのFOGGY(B)フィルターをレンズに付けて撮影。
かなり強めのフォギーなので、アンダーになる。
RAWで露出を調整して、フォトショップで細部を起こす。

qqq3.jpg
上の画像と同じ。
アナログフィルターはデジタルとはまた違う味わいがあります。

2009年03月13日

HDRで商品イメージ写真を作成:Plusmix(プラスミックス)

いままでは商品を白いバックに抽象化させて、「身に着ける道具」としての本質を際立たせ、単なる「モノ」ではなく「用の美」としてのディグニティーをそこに込める・・・という手法で商品撮影をしてきました。
表層的にはカタログ的というか雑誌的というかそういう商業的な商品写真を主に撮ってきたのですが、今回、商品をHDR(ハイダイナミックレンジイメージ)化して、ある意味作りこんだスティルライフ的なアンチリアリズムによって商品をイメージ化しようという試みで試作品を作ってみました。つまり、正確な色や形というリアルなものではなく、売り手というフィルターを一旦通して商品のメッセージを画像で伝えようという試みです。

・・・・・・・・・・な~んてね。

plusmiximage.jpg
写真の無断転載はお断りいたします。

2009年03月06日

枝の切り跡

木
先々先回のシュールレアリズムモノクロハイダイナミックレンジイメージ(笑)の第2弾です。
梅の花を撮影した公園に枝が切り落とされた木がありました。
なんか生々しかったので、何かでふさぎたくなり、
意味も無く切り口とコンクリートを合成してみました。
ワケわかんなくてすみません。

B/W Conversion というプラグインを使用してもモノクロ化。

2009年02月23日

シュールレアリズム

gousei.jpg
「長時間露光によるHDR画像を使ったコラージュ:モノクロ」 

ジェリー・ユルズマンという写真家の作品を本で見まして衝撃を受けました。
モンタージュ手法(マルチプリント)を使って超現実的世界を構築する写真家です。
写真は常にリアリスティックであるという一般概念を裏返しに利用した作品を作っています。
ジェリー・ユルズマンの公式サイト

それをまねしてシュールな写真をデジタルで作ってみました。それが上の写真です。
まねですから、まねなりのものしか出来ませんけど。てか、真似にもなってないです。

4枚の長時間露光で撮った写真のHDR画像をモンタージュ(合成)して、モノクロにしました。デジタルだから簡単に出来る。良い時代になりました。

フォトレタッチを否定する方もいらっしゃいますが(ストレートフォトの良さは理解できます)それはある意味もったいないことだと思います。
アンセルアダムスの「ネガは楽譜でありプリンティングは演奏である。」
という有名な言葉がありますが、デジタルフォトに置き換えると、
「データは楽譜でありレタッチは演奏である。」かな?

次のページ

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26