2009年10月09日

GIMPで簡単ロゴ作成

GIMPというオープンソースのソフト(フリーソフト)で簡単にロゴを作成する機能の紹介です。

GIMPはPhotoshopに迫る機能(エレメンツよりは機能的に上!)を持ったフリーソフトです。
私は昔からフォトショッパーなので、あまり使いませんが、Photoshopにはない独特のスクリプトやプラグインフィルターがあるので、それらを使いたいときはたまにワンポイントで使ったりします。

今回はスクリプト(Script-Fu)を利用して簡単にボタン1発自動ででかっこいいロゴを作成してくれる機能の紹介です。
フォトショップでも同じようなものが作成できますが、けっこう手間がかかります。GIMPならボタン1発!!

以下説明はGIMP2.6での説明です。
バージョンが違う場合、少し手順が違います。

ファイル→画像の作成→ロゴまたは追加ロゴで、作りたいロゴを選びます。
(追加ロゴはデフォルトには入っていませんが、後で追加することが出来ます。)
GIMP画面1

文字を入力し、フォントの種類や大きさ、文字の背景などを選んで「OKボタン」を押すだけ。
もちろん、日本語フォントも使用できます。
GIMP画面2

出来上がり。複数のレイヤーになっているのでレイヤーを統合し、背景を透明のまま他の画像に貼り付けてもよし、このまま画像サイズを変更してJPEGやGIFで保存してもよいかとおもいます。
GIMP画面3

以下、見本です。
画像差し替えたので、変に見えるかたはブラウザを更新してください。

見本1:背景が黒のロゴ。
gimplogo01.jpg

見本2:背景が白のロゴ。
gimplogo02.jpg

見本3:背景があるロゴ。
gimplogo03.jpg

・追加のスクリプト(Script-Fu)は海外のサイトなどで配布されています。
(検索などで見つけるのは、たとえばフォトショップのプラグインなどを見つけるのに比べれば難しいかもしれませんが・・・。)
追加スクリプトの詳細やダウンロード、GIMPへの入れ方などの詳細は下記ページを参照してください。
「海外のロゴスクリプト集」

・なお、上のページはGIMPのダウンロードから使い方まで詳しく解説したサイトの1ページです。
ここのホームページは「ギンパー(GIMP使い)」の入門的なサイトです。
GIMPって何?どうやって使うの?という方にお勧め。
デフォルトでは入っていないフォントも下のサイトからダウンロードできます。
「GIMP2を使おう」

 GIMPって、使い勝手はPhotoshopに劣りますが、なかなかマニアックで面白いですよ。
もし、次回があるとしたら、他のすげーおもしろいスクリプトやプラグインの紹介記事を書きます。
いつになるかわかりませんが、お楽しみに!
では!

2009年01月13日

なんちゃってHDRというフリーソフト

「なんちゃってHDR」(河辺 邦正氏作)というフリーソフトがあります。

本格的にHDR画像を作るには操作が複雑な専用の有料ソフトが必要(私の場合、Photomatix pro 3を使ってます。)ですし、RAW現像するか段階露出撮影(オートブラケット)などして複数の画像を用意しなければならない、後処理にフォトショップが必要・・・と初心者にはたいへん敷居が高いものになっています。

そこで、「なんちゃってHDR」というフリーソフトです。これは一枚のJPEG画像から白とび、黒つぶれをなくし、ダイナミックレンジの広い画像を作るソフトです。一見、HDRっぽいかんじになるので「なんちゃって」というわけです。ただし、HDR画像らしい独特の不思議な感じを出すためにHDR画像のキモであるトーンマッピングによる細部強調が出来ませんので、それらしくするには画像処理ソフトなどであとから手を加える必要があるかもしれません。

で、やってみました。室内から明るい外をバックに撮った写真を使って見ました。
このようなシチュエーションの場合、RAW現像やフォトショップの補正だけでは手前のテーブルが暗く落ち込むか、背景が白く飛んでしまうかになってしまいがちです。さあ、どうなるか?

元画像
(元画像JPEG撮って出し)

レベル補正
(元画像のJPEGをレベル補正で明るくしたもの)

なんちゃってHDR
(なんちゃってHDRにかけたあと、簡単に明るさコントラスト彩度などを調整した写真。)

さて、違いが分かりますでしょうか?

ソフトの使い方はいたって簡単。一度おためしを・・・・。

ソフトのダウンロード先
なんちゃってHDR(窓の杜)
対応OS:Windows XP

上のダウンロード先が良く分からないという声がありましたので・・・。
河辺 邦正氏のページ
に入って、左メニューの「ダウンロード」をクリックして、Applications→なんちゃってHDRのdownloadをクリックするとダウンロードできます。

2008年02月24日

GIMPに転向?

フォトレタッチの記事がだんだん複雑になり、よくわからない、つまらない、とのご指摘が以前からあり、ちょうどネタも尽きてきたかなと思ったところへ、無料の高機能グラフィックソフト「GIMP」を使う機会があり、使ってみたわけですが、昔一度使ったことはあるのですが、そのときと比べて動作もずいぶん安定し、フォトショップに慣れてから使ってみると非常に使いやすい面白いソフトであると気がつきました。機能はフォトショップと比べて遜色ないですし、部分的にはむしろ上回っているところもあるようです。(当然下回ってる部分もあります。)
値段もフリーですが、GIMPを取り巻く環境もなんかフリーで楽しそうなのです。
拡張機能が豊富で、世界中のいろんな人がフリーで公開しています。
いろんなネットコミュニティーがあり、使い方などを学べます。
・・・というわけで、このブログに使う写真に限って今後しばらく「GIMP」を使ってみることにしました。
いずれ、「GIMP」の面白使い方などの記事が書けたらいいなって思っています。

(参考サイト)

GIMP
http://www.gimp.org/

GIMP - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/GIMP

GIMP2を使おう
http://www.geocities.jp/gimproject/gimp2.0.html


grokken.jpg
先日、コブクロの「蕾」の演奏でイントロとエンディングに使ったグロッケンです。

さっそくGIMPを使ってみました。グラデーションで選択したマスクで背景をFocus Blurでぼかして、擬似的なレンズボケを作ってみました。Focus BlurはフォトショップCSでいうところのレンズぼかしに当たります(使ったことが無いので比較できませんが)。これだけでも価値があります。

2007年08月05日

Jtrim:フリーソフトを使った画像作成(3)、バナーを作ってみる。

 Jtrimというフリーソフトを使った画像作成その3回目にして最終回です。
今回はホームページやブログのバナーを作ってみようとする実験です。
本来単純な機能しかないJTrimはこういう加工をするには少し無理がありますが、あえてやってみることにします。もっと高機能なソフトをお持ちの方はそちらをお使いになる方が早くてよい画像ができると思います。

bn02.jpg

まず、最終的に800*180ピクセルのバナーを作るとします。以下製作手順です。

1.最初にバナーに使う写真を用意し、イメージ→リサイズで高さを180ピクセルにして編集→コピーします。

2.ファイル→新規作成で800*180ピクセルの白のキャンバスをつくり、編集→合成貼り付けで先ほどの画像を好きな位置に貼り付けます。(写真1)

3.カラー→グラデーションで白と黒のグラデーションを不透明度70%位で塗ります。(写真2)

4.カラー→ヒストグラム→イコライズで階調を整えはっきりした画像にします。お好みでコントラストや明るさを調整してください。(写真3)

5.イメージ→テクスチャー→メタルで30%位の強さでかけます。編集→コピーをしておきます。

6.編集→元に戻すさらに編集→合成でクリップボードから入力にチェックを入れ、透明度を50パーセントにして5の画像を合成します。(写真4)

7.最後にシャープを1か2くらいかけて、文字入れツールで文字を入れて出来上がりです。


●出来上がり例↓クリックすると原寸大になります。(800*180ピクセル)
bn.jpg

2007年07月31日

Jtrim:フリーソフトを使った画像補正、ソフトフィルターと合成

JTrimというフリーソフト(無料ソフト)を使ったフォトレタッチの2回目です。
人物ポートレイト写真など、晴天時に撮影した場合など、顔に影がくっきり
出てしまい硬い感じになります。そんな場合ソフトフィルターをかけます。
JTrimの場合「ソフトレンズ」というフィルターがありますが画像を小さく
リサイズ(縮小)した場合は効果がかかりすぎてボケボケになってしまいます。
そもそもソフトフィルターは画像全体をぼかしてしまうので輪郭も失われてしまいます。
そこで、JTrimの「合成」ツールを使って自然な感じに仕上げてみましょう。
「合成」はレイヤーの超機能限定版と考えていいかと思います。

↓まず、普通に撮った写真です。レタッチしてありません。
soft1.jpg
↓上の写真を「加工→ソフトレンズ」で最小の1でかけた写真です。
輪郭までぼけてしまいました。
soft2.jpg
↓そこで、「ソフトレンズ」をかけた画像を「合成」します。
手順
1.ツールバーの「加工→ソフトレンズ」で数値を2にしてぼかします。
2.ツールバーの「編集→コピー」でこの画像をいったんクリップボードに
コピーします。
3.ツールバーの「編集→元に戻す」画像を最初の状態に戻します。
4.ツールバーの「編集→合成」で、「クリップボードから入力」にチェックを入れ、
「透明度を指定して合成」にチェックを入れ透明度のスライドバーを50%にしてOKをクリックします。
jtrin.gif
*数値は画像サイズと好みに合わせて試行錯誤してください。
・・で、出来上がりが下の写真。
soft3.jpg
考え方としては元画像の上にソフトフィルターをかけた画像を薄くして
重ねるというわけです。
これで元画像の輪郭を失うことなくソフトな画像になったと思います。
この「合成」と「ソフトフィルター」を使った方法はいろいろと応用が利きます。「ソフトフィルター」を他のフィルターに置き換えるだけです。


この写真は当店独自でカメラマンが撮影したモデルさんの写真です。
転用はお断りいたします。

次のページ

1 2