2011年05月13日
リアル・ハイ・ダイナミック・レンジ・イメージ
ハイ・ダイナミック・レンジ・イメージ製作過程です。
これが元画像。日蔭と日向がくっきりしていて、中途半端な露出になってしまいます。ハイライト部分に合わせると暗部が真っ黒につぶれ、暗部に合わせるとハイライト部分が白く飛んでしまいます。
そこで、ハイダイナミックレンジイメージ(HDR)に加工します。
まず、一枚のRAWファイルを現像時に-3,-1.5,0,+1.5,+3EVと露出を変えて5枚のTIFF(またはjpeg)画像を作ります。その時、上のような明暗差の少ないコントラストの低い画像に調整しておくのが今回のHDR製作のポイントとなります。
-3,-1.5,0,+1.5,+3EVの5枚のTIFF画像を「Photomatix」という専用ソフトに入れHDR合成します。つまり、-3EVから+3EVまでの適正なところを合わせるのです。とても幅広いダイナミックレンジの写真になります。
出来上がったHDR画像はまだ荒いので、Photoshopで開いて、TOPAZというプラグインでさらに調整します。それでもまだ不自然さは残りますので、ここからはPhotoshopのレイヤーワーク!門外不出wのメソッドで加工いたします。
で、出来上がり。今回はPSのレイヤーワーク時に部分部分に照明効果を入れて合成するという手法を取り入れました。
今回のテーマはいつもよりは地味になるけど、細部のマッピングを抑え、色彩も抑え、ハイダイナミックレンジイメージ本来の「肉眼に近い見え方」ということを意識しました。
なんてことはない写真がドラマチックに変身したでしょうか?
(最後の出来上がり画像のみ、クリックで拡大します。ぜひ拡大して細かい部分を御覧ください。)
Nikon D700
Tokina 28-70 f2.8
Photomatix
TOPAZ
Photoshop
撮影場所;福島県喜多方市
- メガネフレームショップ曽我
- at 09:02
comments
皆さん「現像時に」という言葉がよく出てきます。
たとえば、jpg.にするということですか?
何か保存するということでしょうか?
私は曽我さんのレーヤーワークのすごさ、本当にすごいと実感しました!
まささん、RAWというのは画像ファイルではなく、完成な状態にされていないデータのことです。jpegやTIFFなどに変換して初めて画像ファイルになるわけです。RAWは専用ソフトによって自由画像を調整出来るわけで、この処理をフィルムになぞらえて「現像」と呼ぶわけです。
門外不出のメソッドですか!!
アゴスさん自らが経験で生みだしたのですね~
奥さん、、、いる!(だよね?)
たぬちゃん、
門外不出というぐらいですから、私が編み出しました。
ていうか早い話、自分しかわかっていないというか、説明不可能なのです。
こんばんは。
色んな技があるんですね。(^^)
いつもほとんど撮りっ放しなうおぬま屋です。
こんばんは。
最後オートンエフェクトかけてる感じですかね?
あとはレベル調整?
昆布巻きのうおぬま屋店長さん、
>撮りっぱなし、
普通そうですから。
まぐかっぷさん、
たぶん、そうとも言うのかもしれません。