2009年08月12日
アオリ撮影をフォトショップで再現する。(被写界深度の拡大)
下の写真を見て気が付くことはありませんか?
別に何の変哲のない商品写真じゃないか?と思われるかもしれません。
実はこれは105mmマクロで撮影した写真です。
普通マクロレンズで写真を撮ると下のような写真になります。
(こっちのほうがいいとかいう突っ込みは無しの方向で・)
マクロレンズでこの角度からの写真はどんなに絞り込んでも、
隅々までピントが合うということは不可能です。
商品撮影のプロはPC-E Nikkorなどのアオリが出来るレンズを使って
接写なんだけど隅々までピントの合った写真を撮ります。
しかし、そのような特殊なレンズは30マソもするので手が出ません。
Photoshopの最新版、CS4には新しい機能として「被写界深度の拡大」
というのができるようになりました。
ピント位置が異なる複数の画像を組み合わせて全体にピントの合った画像を作る「被写界深度の拡大」は、それぞれの画像からピントの合った部分だけを自動的にマスク処理して1枚の画像に合成する機能。 ということなのですが、CS4っていったって10マソもしますので、皆さんどーぞというわけには行きません。
そこで、Photoshop7.0でやってみたのが上の写真です。
詳しい作成方法は面倒なので省略しますが、
ピントの異なる複数の写真をレイヤーで重ねて、ピントの合ったところだけ合成するだけなので、
比較的簡単です。CS4がなくても腕があれば大丈夫(笑)。
以前、HDRソフトを使っていなかったとき、手動で露出コンポジット合成をやっていましたが
そのフォーカス版とでもいいましょうか、名付けて「フォーカスコンポジット」っていうか。
特に複雑な機能は必要ないので、エレメンツでも同じように出来ます。
どっちにしろ、三脚とレリーズを使ってぶれないようにきっちりとフォーカスをずらした複数の写真を撮るのが一番大事です。露出やホワイトバランスが変わらないようにライティングをきちっとして、フルマニュアルで撮影。
上の写真はクリックすると拡大します。
よ~く見ると、合成が甘いところもありますのであしからず。
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comments
はじめまして、こんばんは。
隣町に生息していますTomと申します。
以前よりHDRの記事に魅かれてチョクチョクお邪魔しておりました。
なんとこれマクロですか・・・・読んでいて「マクロね~ふぅん、マクロ・・・えぇ~マクロ??!シフトの間違いじゃ・・・ないのね・・・」状態でございました。
なるほどPhotoshopでやっちゃう訳ですか~、腕の無い私に無理っぽいので作成方法は聞かずに置きます(^^;
こんばんわ。
またしてもスゴイ事をさらっとやってみせるあたり、ホントさすがです。
それにしても、その準備、そして工程。気が遠くなりそうな緻密な作業なんですね~。(^^;)
こんばんは
商品のカタログに使いたい方法ですね。
ただ、仕上げるまでに何枚の写真を
撮られたのでしょう?
もちろん私には出来ない作業ですが、
どのくらいの枚数で完成できるのか
興味があります。
こんばんは。
やり方はわかりますが、わかるだけにちょっとできないかも(*^_^*)
それくらいたいへんな作業なのはわかります。
もし、こういった撮影して欲しいという依頼があったら・・・
やっぱりやっちゃうんだろうな〜
そのためにキャノンで言うTSレンズは買えませんからね〜(^^;)
アゴスさん こんばんは
昔 アオリレンズ買おうかどうか
迷った時期がありました。
フォトショプエレメントで
ゆがみで縦横はの調整はちょこちょこ行っています。
被写界深度までできるようになったんですね。
さすがフォトショプですね♪
Tomさん、
はじめまして、こんにちは。
隣町ですか、う~んどこでしょう?
そう、マクロです。しかも105mmという
被写界深度が紙のようにペラペラなマクロです。
ブログちょっと拝見しました。
E3という渋いチョイスのカメラで撮った素敵な写真満載のブログですね。
ブックマークして後でゆっくりお邪魔します。
サンクリーン塩尻さん、
ありがとうございます。
気が遠くなりそうというのはちょっと大げさかも。
撮影がちょっと大変かもですが、加工はわりとかんたんです。
お菓子処東京堂のどらさん、
実際の商品カタログにはシフトレンズを使った写真がよく使われています。それを別の方法でやろうという試みなのですがさて、
今回は絞りF8で5枚でした。ちょっと足りなかったかな、もう2~3枚撮ればちょうどよかったかなってかんじです。
twinsさん、
TSレンズはブツ撮りを商売にでもしない限り、ちょっと手が出ないかもですね。ブツ撮り商売始めたら、買ってみてはいかが?
かいりさん、
アオリレンズ買おうかどうか迷ったってすごいですね。
私なんか昔そんなのは大判カメラの領域で、手が出せないものだと思ってました。
被写界深度までできるといっても、結局複数枚の画像を用意しなきゃならないわけで自動的に1枚の画像からぽんと言うわけではないです。
それにレイヤー機能があるソフトならGIMPでもペイントショップでもPIXIAやPictbearでもできますよ。
CS4の「被写界深度拡大」まだ試せてません。パンフォーカスでしかも画像処理なんで(苦笑
このパンフォーカス画像処理手法は、以前、Flickrグループで見て、「外国のプロは変態だらけや」と感嘆しましたが、自分のブログ友達にもこんな変態な方がいるかと思うと、嬉しくなりました。
周囲に紹介します。このショット最高!
shockatzさん、
ありがとうございます。
海外のフォトショッパーはすでに何でもやってるのですね。
そのうちカシオあたりでカメラ内で異なるフォーカスの画像を合成してしまうカメラが発売されそうな予感がします。
今後、この手法とHDRを組み合わせてみたいというさらに変態的な欲望に駆られています。
アゴスさん
こんにちは!
>「被写界深度の拡大」
凄いなぁ・・・・ソフト一つで何でもできちゃんですねぇ・・
「プロの撮り方は全てにピントを合わせる」・・今まで全く意識していませんでした。
メガネが欲しいお客様としては2枚目の奥側がボケている写真よりも1枚目の全体にピントが合っている写真のほうがありがたとい思うでしょうね。
また一つ勉強になりました(∩.∩)
溶射屋さん、
ありがとうございます。
おっしゃるとおりです。
あまり重視されていないですが、普通、注目を集めたり、興味をひきたてる写真が重視されますが、実際に購入に至るための最後の一押しとしてこういう写真は重要なんですよ。私の経験上。
こんにちは!曽我さん!曽我です。
AGOSつながりで発見してしまい感動しました!
ドキドキしてしまう写真ってなかなかないですよね。
弟子にしてほしいです。写真とったことほとんどないけど。。
kiraraさん、
こんにちは、曽我さん。
サイト名とドメインに使ってらっしゃるのですね。
やはり、同じことを考えますね。
かんたんなアナグラムですけど。
もっとも私の場合はハンドルネームだけです。
いちおう弟子はとってませんが、よろしければどうぞ(笑)。
またぜひ、おいでください。