Crossroads(クロスロード)|ソガネットドットコムBLOG

2009年07月04日

Crossroads(クロスロード)

crossroadhdr.jpg

ボツになってお蔵入りしているどーでもいい写真に無理やり何かをこじつけて記事にしようという
シリーズの第2弾です。(前回は「All Along the Watchtower」の巻きでした。)
マニアックすぎるので、興味が無い方はスルーの方向でよろしくおねがいいたします。

上の写真は阿賀野市内にある、東部産業団地「阿賀野テクノタウン」という、ある意味ウイットと
アイロニーに富んだネーミングを冠した超広大な何~んにも無いだだっ広い場所のすみっこにある交差点です。
何にも知らない人が何かの拍子でここに紛れ込んでテクノタウン(笑)の中心に立ったとしたら、
いったいここはいつどこで何の場所なのか、理解できる人は皆無だと思われます。

・・・・で、その写真をHDRにしてみました。出来は「う~~ん」(笑)ですが。
一応クリックすると、大きな画面に飛びます。

交差点というか十字路といえば、ロバート・ジョンソンの「クロスロード(Cross Road Blues)」
という曲を思い出します。
「クリーム」がカバーした曲が有名ですね。クリーム版は題名が「Crossroads」

ロバート・ジョンソンには「クロスロード伝説」というものがあるのですが、
難解で暗示に満ちた「Cross Road Blues」の歌詞の内容と、当時としては驚異的なギターテクニックによって、「十字路で悪魔に魂を売り渡して引き換えにテクニックを身につけた」という伝説が広まったらしいのです。

十字路(クロスロード)は全世界のいたるところで宗教的・民俗学的に象徴的重要性を持つシンボルなのですが、ロバート・ジョンソンの「クロスロード伝説」はアメリカ南部のヴードゥー教が下地にあるものと考えられます。

その「クロスロード伝説」をもとに「クロスロード(Crossroads)」という映画も作られました。
(1987年、ウォルター・ヒル監督、ラルフ・マッチオ主演、ライ・クーダー音楽)

この映画はいわゆるロードムービーという形式をとったボーイミーツガールものであり、
少年が人生の師と出会い何かをつかんでいくといった成長物語でもあるのです。

映画のあらすじは・・・
ジュリアード音楽院でクラシック・ギターを学んでいた少年ユジーンは、ほんとうはブルースが好きでロバートジョンソンの「クロスロード」の歌詞にも出てくるブルースマン、ウイリー・ブラウンの所に押しかける。2人は失われたRJの30曲目を探すためミシシッピに向かう。途中で女の子との出会いと別れによる悲しみからブルースの極意をつかんだり(笑)して。かつてウイリーが悪魔と契約した十字路に着くと、悪魔が現れ、ユジーンは、ウイリーを助けるため、悪魔の手先のギタリストと勝負する。ギター対決はユジーンが勝利し、悪魔は契約書を破る。ウイリーの魂は自由になった。・・・・・という、ハチャメチャなお話。

この映画の最大の「オチ」というか、「みどころ」は最後のギターバトルで少年ユジーンはどうやって悪魔の手先であるスティーヴ・ヴァイ扮する超絶技巧のギターマンに勝つのか?・・というところ。
もう話が破綻してるとか、何じゃこれはと怒る人もいるかもしれません。
でも、この驚愕のラストには「ほんとうに大切なものはどこにあって、それは何なのか?」
ということが込められてるのです。それは・・・・・

映画『クロスロード』のギターバトルシーン。
Crossroads movie
ラストでユジーンが弾いた「パガニーニの24のカプリース」は誰が弾いてるかは諸説あって、
スティーヴ・ヴァイの吹き替えだとか、ライ・クーダーが弾いてるとか、著名なクラシックギタリスト
が弾いてるとか、いろいろあるみたいです。

ロバートジョンソンオリジナルをリズミカルにアレンジしたブルース弾き語り。Blues Cat(笑)
Crossroad blues

クリームのカバーのカバーをCHARバージョンで。
Crossroad by CHAR

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comments

こんばんわ。

テクノタウン。確かに、『どこが?』ですよね~。(^^)

こんな大きな交差点なのに信号機すら無いし・・・。(^^;)

まさか、現在もこの状態なんすか?

サンクリーン塩尻さん、
出来てから数年でもはや廃墟の風格が漂いつつあります。まるでラピュタのようです。ここは私の大好きな場所で、うまく行かないことや失敗したことがあるとここを訪れるのです。
そうすると、自分の上手く行かないことや失敗などなんてちっぽけなことなんだと気が付き、元気つけらるのです。

  • 2 アゴス
  • 2009年07月05日 21:40

こんばんは。

ボツネタを引っ張り出したい気持ち、よ〜くわかります(*^_^*)
しかしHDRという伝家の宝刀があるのはいいですね〜。

しかもそこから映画のクロスロードまで引っ張っていくとは・・・
作文能力を発揮しましたね(*^^)v

  • 3 twins
  • 2009年07月05日 21:50

TWINSさん、
ありがとうございます。
内容をひろげすぎて、ややもすると無駄にペダンチックになってしまいましたが、私のほんとに言いたいことは阿賀野市の底辺に生きるちっぽけな人間のささやかな主張なのです。

  • 4 アゴス
  • 2009年07月05日 22:18

クロスロードは高校生の時に見ましたよ。
なつかしいなぁ~。

ジャケット写真になりそうな感じです。
テクノタウン。寂しい由来ですが、たしかに行くと悩みが吹き飛ばされそうな由来ですね。
ラルフマッチオは「ベストキッド」の人ですよね。
ボーイミーツガールを演じさせたら当時、天下一品?
懐かしい名前でした。

阿賀野テクノタウン、クロスロード……
なんちゅうファンキーな組み合わせでしょうか。ライ・クーダふうのサウンドが似合ってくるのは、やはりHDRの乾いた画調だからでしょうか?

アゴスさん
こんばんは

時代が悪かったのか
政策が失敗だったのか
今となっては誰にも文句が言えませんね
遠くに見えるのは学校でしょうか。
廃校になる学校が多い中
土地や家を建てる時
考えなくてはいけませんね♪

アゴスさん

おはようございます。

>ボツになってお蔵入りしているどーでもいい写真に無理やり何かをこじつけて記事にしようというシリーズの第2弾です。

なるほど・・・!!

アゴスさん、この写真から結構な文章が書けるのがうらやましいです(∩.∩)

この写真だって素敵ですよね、僕だったら何の変哲もない写真なんだろなぁ・・・と思って見てました。

溶射屋さんが言うように
「この写真から結構な文章が書けるのがうらやましいです」
ほんと羨ましいです。
私、文章能力無いですから・・・。

じょうねつさん、
1987年公開ですから、今から22年前!
ずいぶん昔の映画ですね。

素肌美エールさん、
そういえば、こういうなんというか殺風景な風景写真を使ったCDジャケットや本のカバー写真なんか、最近よくみかけますね。

shockatzさん、
こういう殺風景な日常のなんてことはない写真もHDRにすることによってがらりと非日常になるから不思議です。
ライ・クーダーのスライドギターがなんとなく似合いそうなのは、
ヴィム・ヴェンダースの「パリ、テキサス」のイメージがあるからでしょうか。

かいりさん、
すべてのことがシンプルでわかり易かった時代は終わり、
混沌としたカオスが支配する現代は何がよくて何が悪いのか、自分の頭でよく考えなければならない、面倒な時代になったのだと思います。

溶射屋さん、
ありがとうございます。
この何の変哲も無い風景がほんの少し変えるだけで、がらりと見え方が変わってくる。・・・それがわかっていただければ、幸いです。

新潟米販売おやじさん、
ん~、文章力って何でしょうかね。
難しい言葉を並べて破綻なくまとめるのがよい文章なのか、それとも誰でもわかるようなシンプルでわかりやすい文章がよい文章なのか?
大事なのは誰に向けて文章を書くのかだと思います。よって、最初から自分は文章力が無いという思い込みはよくないと思います。よい文章にはいろいろ種類があるのですから。

確かにマニアック。どの程度理解できたかは別として、素通りは出来ない魅力があります。面倒でも考えることは放棄するわけに行かないですね。

ティンカーベルさん、
スルーしないでコメントしていただきありがとうございます。実はこのエントリーはわたくし渾身のエントリーで、マジでコメントしていただける方にはぜひコメントしていただきたかったのです。
おっしゃるとおり、自分で考えることはたいせつなこと。誰かのいうことを鵜呑みにして思考停止に陥ることはらくちんで、全ての不幸の源はイマジネーションの欠如から来るものだとおもいます。
まわりからはワケワカランこといってるとよくおこられますが、お許しを。

  • 18 アゴス
  • 2009年07月06日 22:40

最初、文章全く読まずに写真のみで
すぐに「テクノタウン」って分かった私もある意味マニアック?(笑)

なんかココって変な感覚に陥る場所です。
確かに造成されて、小奇麗にはされているのですが・・・。

テクノタウンという名前のまま(笑)、
空いている土地前面に花など植物を植えて
カメラ大好きな観光客などを呼び込むほうが
市の財政的にはいいような気がします。
ex:春は桜、夏はひまわり、秋はコスモス、冬は・・・白鳥?etc
って、今の財政状況じゃムリかな。

サッシーさん、
テクノタウンは造成されてきれいになる前、よく行ってました。
何も無いただ広大な樹海の真ん中に道が一本通っていて、そこを恐る恐る車で走るだけなんですけど、廃墟好きな私としては、綺麗になって残念だったぐらいです。しかし、だんだん前の感じに確実に近づきつつあるところが怖いです。綺麗に造成してもやっぱり「人」がいないと、ものすごいスピードで朽ちていくものなのですね。

こんにちは

今週の日曜日から始まったドラマで「官僚たちの夏」
を見たのですが、時代背景は戦後間もない国産車を
作ろう手がけ始めた時代。

クロスロードの写真を見て、その時代にタイムスリップ
したような気分になりました。
道路が舗装されずであればなおさらもっと近いイメージ
だったでしょうけれど。

お菓子処東京堂のどら さん、
硬派なドラマを見てらっしゃるのですね。
どうも風景をHDRにすると、ノスタルジックな感じになるようです。最近、どんな田舎でも舗装されていない道は見かけなくなりました。

私事ですが、ここのエリアへ行く用事があって、先月の一ヶ月間はほぼ毎週通っていました。
それも夜に(^▽^;)

夜は尚の事暗くなり、あるのは信号の灯りぐらいで、ホント別世界です。
雨が降っていると、もっと怖いんですよね。

初めて観ますが、あのギターバトルのシーン、カッコイイっ o(><)o 
間近で見たいもんですね♪
『日本人だとギターマンは誰が適役かな~?』なんて考えていました( ̄∇ ̄*)ゞ

それにしても『HTML Valid 』を維持・・・素晴らしい(* ̄(エ) ̄*)

くるまる【84】 さん、
ふふふ、夜ですか。夜だとパラレルワールドに紛れ込んだっていう感じでしょうな。

日本人だと、悪魔の手先のギタリストはスティーヴ・ヴァイとも関連あるし、ルックス的にも布袋寅泰(笑)。
少年ユジーンはルックス、スタイル的にCHAR(年齢はおいといて。)となると、この2人そういえばHOTEI VS CHAR「Stereocaster」でギターバトル共演してます。インストだし・・。

YoutubeのタグをHTMLValid にカスタムしてブログに貼り付けてるバカはそうそういないでしょう(笑)

おはようございます。
七夕でしたが、大雨な岐阜県からのコメントです。
アゴスさんのブログを古いところから読み始めております。
カメラ、画像加工、勉強になります!
すごいです。

素肌美エールさん、
こちらは大変蒸し暑い日が続いています。
過去記事読んでいただきましてありがとうございます。
こんな私でも、何年かブログを続けておりますので、それなりの記事はいくつかあると自負しております。
お役に立てれば光栄です。
なんだったら、過去記事にコメントしていただいてかまいません。

ありがとうございます!
過去記事、すごいです。
またコメントさせてください!

素肌美エールさん、
恐縮です。

こんばんは

テクノタウンのクロスロードですね(笑)
黒い雲の切れ間から差し込む太陽の光が嵐を予感させます(●^o^●)
動画のそれぞれの「クロスロード」良いですね。
私はクラプトンにCREAMの頃のテンポでクロスロードを弾いて
欲しいな~と何時も思ってます。
今はちょっとレイドバックしちゃってる感じですので・・・

  • 29 豆蔵
  • 2009年07月15日 23:47

豆蔵さん、
エリッククラプトンももういいかげんクロスロードを演奏するのに飽きてしまったのではないでしょうか。
クリームのクロスロードはクリームのものなのかもしれません。

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