2009年04月01日
鏡か窓か。
写真表現において鏡派と窓派というものがあります。
これは1978年にMoMA(ニューヨーク近代美術館)で開かれた
「鏡と窓 1960年以降のアメリカの現代写真」
から、盛んに議論されることになった呼び方です。
鏡とは・・
「自身の中にあるイメージをビジュアルな表現として表す。」
窓とは・・・
「外部の世界にあるリアルなものをストレートに捉え提示する。」
つまり、写真というものは「自己を映す鏡か社会を見る窓か」
とうことなのですが、現在では単なる二極論ではなくいろんな方向へ
表現方法が拡散され、単純なものではなくなってきています。
今回2枚の写真をアップしてみました。
実は両方ともHDRイメージです。
1枚目は細部を強調して非現実的風景にしたもの。
かなり主観的で自身の中にあるイメージをビジュアル化した
鏡的な表現になったと思います。
対して2枚目は出来るだけナチュラルなHDRにしたものです。
主観をそぎおとし、リアルな風景そのものの本質を追求しました。
ストレートで窓的な表現だと思います。
同じHDRでもやり方によって表現の方向性が違ってきます。
思ったのは自身のイメージと現実の微妙な「ずれ」こそがHDRイメージ
を見て「面白い」と感じる魅力の根本だと思うのです。
その「ずれ」が小さいと伝わらない。大きいと本質から離れる。
試行錯誤は続きます。
・・・・・なーんて、むずかしいこと考えてないで気楽に行こう。
面白ければいいや。もう。
- メガネフレームショップ曽我
- at 18:30
comments
アゴスさん、こんばんは。
直感的に私は窓派!と名乗れるほど写真を極めたわけではないのですが…。
>「ずれ」が小さいと伝わらない。大きいと本質から離れる。
なるほど、なるほど…!
>面白ければいいや。もう。
「もう」といところにアゴスさんの苦悩を感じます。
HDRは私の知らない世界、面白いですよ~♪
こんばんは。
私は、と言うと鏡派を否定しない窓派と言えます。
自分自身はストレートにかっこよくと思いつつ
抽象的やデフォルメされたものもいいなぁ、と思う。
HDRはブライダルには向かないかもしれませんが、
まぎれもなくハイレベルな表現手段であり、
興味は尽きません(^^)
最初、鏡と窓ということで、
窓への写りこみの方が萌えるな~って読んでましたら、浅はかでした(^^;
奥が深いテーマの探求があったんですねぇ~
何でもアリこそが、私自身や!
って、最近思い出しました(^^;
楽しむことが1番っすね♪
鏡派&窓派と言う見方があるのですね。
アゴスさんはご自分をどちらだと思いますか?
それとも両方の派ですか?
自分は〇〇派だ~!と主張出来る位に成長したいものです(笑)
アゴスさん
こんばんは
テレビでゴルフを見ていると
日本のトーナメントと
アメリカのトーナメント
色がぜんぜん違いますよね。
日本はROWが良い
アメリカは刺激的が良い
私もアメリカ派です♪
私もまず、
豆蔵さんと同じく
「自分は〇〇派だ~!
と主張出来る位に成長したいものです(笑)」
と思ってしまいました。
写真を見ると窓的方が断然いいと思うのですが、
鏡的な遊び(?)も大好きです。
ま~これから色々とやってみて、自分なりの〇〇派が
出来ればいいのですが・・・。
この場を借りて申し訳ありません。
お好み焼きとソース焼きそばの撮影勉強会。
この勉強会の段取りをお願いできないでしょうか。
よろしくおねがいします。
お久しぶりです。
窓派と鏡派・・・色々言われているのですね。
私も○○派だ!と胸張って言えるよう上手になりたいです。
HDRはやはり凄い面白い表現方法ですね。
とても勉強になります!
おはようございます。
鏡派&窓派・・・・、難しい言葉ですね・・・。
HDRは、凄い世界に仕上がるのですね!
一枚目の写真は、火星?かと思いました(^^)
いづみや女将さん、
ありがとうございます。
何派なんてのはどっちでもよくて、
例として挙げただけです。
ご指摘のように、
「ずれが小さいと伝わらない。大きいと本質から離れる。」「面白ければいいや。もう。」
というところがいちばん言いたかったところなのです。わかっていただけてうれしいです。
twinsさん、
ありがとうございます。
なんか勇気がわきます。
この何派云々は「たとえ」で、表裏一体どっちに転ぶかわからないものだと解釈しています。
ただ単に面白がってもらえれば、それが最高です。
自分は被写体をそのもの以上にカッコ良くとりたい!と思っているので、鏡派なのかもしれません。実際カッコよく撮れているかは別として^^;
それに一枚目の写真が好きなのもその理由です。
鏡派と窓派という言葉があるように、写真の撮り方や加工の方法・凝り方などは人それぞれですので、ご自身のやりたいように表現するのが一番のかなと思いました☆
KETUNORI(^-^)ノさん、
ありがとうございます。
まさにおっしゃるとおり、上の長ったらしい文章を要約すると「難しいこと考えてみたはいいが、気楽に行こう。面白ければそれでいいじゃん。」となります。
豆蔵さん、
私はどっちでもありません。というか、正直わかりません。私はただ単に「私は私だ!」を胸を張っていえるようになりたいです。
かいりさん、
こんにちは。
そうですか、アメリカですか。
おやじさん、
まさに同感です。
例の件は次回の定例会でご相談という方向で・・。
とうふ屋~tsuyo~さん、
お久しぶりです。
この窓派鏡派というのはたとえでして、現在一般に使われてるわけではありませんのであしからず。
それを抜きにしてもHDRというのはおくが深くて面白いです。いろいろ深く考えさせられます。
いそべの若大将さん、
ご感想ありがとうございます。
両方ともHDRなのですが、上の画像については
この風景は見たときにとても非日常的で、そのときの印象を大げさに表してみたものです。
火星?そうかもしれませんね。
興味深く読ませていただきました。
「鏡」精神的に負荷かかりませんか?
masaongさん、
そうなんです。写真に主観(メッセージ)を入れるかどうか被写体そのものが持つメッセージをそのまま見せるかどうかが大事で、その手法、方法論は人それぞれあるのではないかと思います。べつに画像を加工してるから鏡だとワケではないのです。実際両方ともHDRですし。
ティンカーベルさん、
2枚のHDRを並べて見せていますが、実を言うと私は下のほうが好きで、いい写真だと自分では思っています。
精神的負荷というものは何をするにも付いて回るものだと解釈しています。