明暗差が極端にでる写真、例えば下のような写真。
快晴で日なたと日陰のコントラストがくっきり出る写真の場合、神社の部分に露出を合わせると門の部分が真っ黒につぶれてしまいます。逆に門の部分に露出を合わせると神社の部分が白く飛んでしまいます。中間の露出にすると、全体的にもやもやした低コントラストで彩度の低い写真になります。その画像をただ単に補正しても画像が劣化して汚くなるだけです。
どうしたらよいでしょう?そこで、表題の「アンダーとオーバーをPhotoshopで合成する」という方法の出番です。
まず、アンダー(露出暗め)とオーバー(露出明るめ)の2種類の画像をRAW現像ソフトで現像して用意します。(写真はRAWで撮ることが前提)
フォトショップで2枚の画像をレイヤー(通常)で重ね、上に重ねたレイヤーの不要部分を削っていきます。
もう少し具体的に言うと、まずアンダーの画像、そしてその上にオーバーの画像を重ね、白く飛んでしまったところを削除していきます。削除の方法は単に消しゴムツールで消すと境目がきれいになりませんので、クイックマスクを使ってグラデーションの選択範囲を作ったりして消していきます。
できれば何枚もレイヤーを作って透明度変えながら各パーツごとに消していくのが良いと思います。
最終的に基本の補正と、部分焼きなどで微調整して出来上がり。
黒くつぶれた部分と白く飛んだ部分が無くなりました。
ただし、これだと全体的にくっきりはっきりきれいになりますが、面白みのない写真になる危険性があります。それにこんな手間のかかることはたいへんです。明暗差をあえて生かした個性的な写真を撮るのも、もうひとつの方法かと・・・。
*この方法はある有名なプロの写真家が雑誌で言っていたのを読んだことがあるので、それで自分もやってみようという、そういうわけです。
関連記事
スーパーリアリズムフォトグラフィー(露出コンポジットその3)
露出コンポジットPLUS
やりすぎ露出コンポジット?