先々回のエントリーで、イルミネーションをハート型にする写真を掲載しましたが、
どうやって撮影したのか?古典的でアナログ的な有名な方法なので、知ってる方も多いかと思いますが、その種明かしです。
フィルターというより、「絞り」を作るというのが正解です。
まず、下の写真をご覧ください。
かいりさんからリクエストがあったので、○ッキー○ウスの形でやってみました。
一枚目がその形そのものになる写真、2,3枚目はKETUNORIさんが言っていた逆バージョン。
で、肝心のやり方です。
レンズの外径にあわせて、黒画用紙を下の図のように作ります。
綺麗に切り抜かないと、きれいに形が出ないので、ていねいにやりましょう。
レンズ径を定規で計ってコンパスを使って丸を書き、はさみやカッターで丸く切り取ります。
丸の中をカッターで任意の形に切り抜きます。アートナイフと呼ばれる細いカッターを使うとやりやすいです。切り抜くときはカッターでは無く、紙を動かすような感じで切り抜くとやりやすいです。
切り抜いた紙は逆バージョンに使いますので、捨てないで、とっておきます。
切り抜く大きさはレンズの口径に合わせて調節したほうがいいかもしれません。
この例は50mmF1.4の大口径レンズの場合です。
口径の小さいレンズは小さめに切り抜いたほうがいいような気がします。たぶん。
切り抜いた紙をレンズに貼るわけですが、直接レンズに貼ると、レンズが痛んだり、レンズ本体の塗装がはがれたり、傷ついたりする恐れがあるので、できれば保護フィルターに貼り付けて取り付けてください。くれぐれも自己責任でやってくださいね。
真ん中が切り抜かれているものはボケがその形状になりますし、その逆はボケの中に形状が出来るという感じになります。
超肝心な撮影方法ですが、早い話、丸いボケを作らなければいけないわけですが、そのボケが出来る設定にしなければなりません。
絞りは開放にしなくてはなりませんので、絞り優先かマニュアルで撮影します。レンズはF値が明るい大口径レンズを使用したほうが良いですし、広角じゃなくて、中望遠程度のレンズを使用しなければなりません。そうすると、必然的に三脚が必要ということになります。
逆バージョンの場合は真ん中がさえぎられAFが効かないので、マニュアルフォーカスで!
上の写真のように、ピントをぼかせばぼかすほど、ボケの大きさがおおきくなりますし、ピントを合わせればあわせるほど、ボケの大きさが小さくなります。または、近くのボケは小さくシャープ、遠くのボケは大きくソフトになります。
つまり、ボケの形がはっきり写る位置があるので、ピントや距離などをいろいろ試してみるほうが良いかもしれません。
ということは、ピント合わせはAFじゃなくてマニュアルであわせたほうがよいということになります。
さて、ボケが出来にくいコンデジやF値の暗い標準ズームの場合どうしましょう?
・・・実験していないので、不明です。どなたか、実験してみてください。
まとめると、F値の明るい50mm以上のレンズを使い、マニュアルで絞り開放、マニュアルフォーカスで三脚立てて、というのが最も最適な撮影方法です。
肝心なのは、点光源を丸ボケさせるような撮影だとおもいます。
以上、もし、間違いがあったり、こうしたほうがいいよとか、自分はこうやったらうまくいったとか、ご指摘がありましたら、コメントしてください。
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