2009年10月20日
料理撮影でブツ撮りの練習をしてみる。
今日のお昼ご飯である「野菜天丼」の写真を撮ってみました。
ふだん、眼鏡などの「ヒカリモノ」を撮る私ですが、ヒカリモノは表面の反射や写りこみがあるので、
ブツ撮りとしてはむずかしい部類に入ります。他に難しいのはやはり料理でしょう。
って言うか、ブツ撮りはすべてそれぞれの難しさがあるとおもいます。
さて、今回は料理の写真です。写りこみは基本的に気にしなくてもいいのですが、
色調の再現、質感の違いなど、ヒカリモノとはまた違った難しさがあります。
正直、あまり食べ物の写真は撮らないので、写真撮影としてはとても苦手です。
さて、こういう写真はどうやって撮っていますでしょうか?
撮影ボックス?ストロボ?自然光?
撮影ボックスは光が良く回るのですが、それゆえ陰影のないフラットな感じになりがちですし、
光が強くデフューズされるので光量が足りず、出来上がりは低コントラストのもやもや写真になりがちで私はあまり好きではありません。
ストロボはリモートコントロールできるストロボは高価で持っていないので、パス。
ちなみにTWINSさんのすばらしい料理写真は業務用の大型ストロボを使用しています。
これは素人がイメージするストロボとはまったく別ものなので、真似できません。
なお、かいりさんは最新の記事ですばらしいワイヤレスストロボ撮影の写真を撮っています。
自然光は光量も多く、レフ板でうまく補助光を作ってやれば雰囲気のあるとても綺麗な写真になります。ですが、自然光はそれこそ自然に左右されるのでコントロールが難しく同じ条件で
再度撮るのがむずかしいし、いつでも撮れる訳ではないという点があります。
自然光での料理写真はいづみや女将さんがとてもよい写真を撮られます。
で、私の場合、蛍光灯による多灯撮影で商品撮影することが多いです。
ポイントは光の向きと光の強さをコントロールして、陰影を付けつつ、影を消す。
ということです。光の強さは被写体と光源の距離によって調整します。
3~4つの蛍光灯を使っていろんな光の向きを作ります。
蛍光灯の撮影なので必ずホワイトバランスはプリセットでセッティングします。
下の写真が実際の撮影現場ですが、逆光とそれよりやや強い射光を作り出して陰影を作り、
手前からの補助光で影を消す。というやり方です。
写りこみが出来る場合はトレペで蛍光灯を覆うか光源の角度をすこしずらします。
この「光の向きと強さ+補助光」という考え方は自然光での撮影でも基本は同じですから、
いろいろ試してみて一番良いセッティングを探さなければなりません。
・・・というわけで、自分の商品の撮影ではないけれど、たまにこうやって練習してる私でした。
偉そうに言ってますが、あくまでもこれは私の独自のやり方であり、それぞれのシチュエーションに必ずしも合うとは限りませんので、ご参考程度にしてください。(小物専用のセッティングで、大きいものは光量が足りないかもしれません。)
また、今回はライティングについてのみの言及でしたが、これ以外に、コンセプトに沿った演出やフレーミング、露出決定、ピント合わせなど、さらにRAW現像やレタッチなど重要なことはたくさんありますが、それはそれでまた別の話ということで・・・。
なお、素人ですので、間違ったことを言ってるかもしれませんので、ご指導ご指摘がありましたら、お教えくださいませ。
- メガネフレームショップ曽我
- at 13:22
comments
アゴスさん、はじめまして!
新潟スイーツ・ナカシマと申します^^
本日は当社ブログにお越しいただきまして誠にありがとうございます^-^
以前から伯爵様のお話やきれいなお写真でアゴスさんは有名だったのですが本日初めてコメントさせていただきます♪
本当に素敵なお写真ばかりですね!
天丼もPCのディスプレイごと食べてしまいそうです(笑)
私もまたお邪魔させていただきますね!
またよろしくお願いいたします*^-^*
こんばんは。
光の向きと強さ+補助光はとても興味があります!
レフ板を使えない私は、自然光に頼るばかりで同じ写真は2度と撮れません。
なので、蛍光灯による多灯撮影も興味深々です!!
セッティングの様子を見てナルホド~でした。
毎回同じ条件で撮れれば安定した画像が得られそうです、いいなぁ…。
問題はコンセプトに沿った演出です、これがぁぁぁ(泣)。
なんてタイミング良いのでしょう。
ラスクの撮影を本気でしなくてはならず、種類も30種以上で
費用や、段どりを考えたら自分でチャレンジするしか無いと決意し、光について考えていたところです。
撮影ボックスはおっしゃる通り、インパクトに欠ける写真になってしまいます。まずは、自然光で挑戦してみようと思います。ありがとうございました。
こんばんは!
私もかなり考え中のテーマでしたので興味深く読みました。
光をコントロールしたいので私も蛍光灯+ボックスを使いますが光量の問題になります。
多灯も考えていたところで参考になりました。
商品のツヤがないと色っぽく見えないので光は大切ですよね。
おはようございます。
蛍光灯ライティングをさせたら
右に出るものはいないアゴスさんですから
その経験で言ってることに間違いはないでしょう(*^^)v
野菜天丼は色味的に緑が欲しいところ。
ピーマンとかインゲンとかあるともっとよかったかも(*^_^*)
新潟スイーツ・ナカシマさん、
ありがとうございます。
この丼は私の貧乏昼飯なんで、残念ながらそんなにうまいものではありません。
ブログリンクありがとうございます。私もリンクしておきました。
またきてくださいね。
いづみや女将さん、
レフ板っていったって、本格的なレフ板じゃなくても、白い紙とかそんなんでもいいですから、やってみたほうがよろしいかと。
コンセプトに沿った演出もそうですが、コンセプトそのものが一番むずかしいとおもいますわ。
ティンカーベルさん、
おー、がんばってますね。実行力ありますね。
30種類も大変ですが、がんばってください。
素肌美エールさん、
>商品のツヤがないと色っぽく見えない
ポートレイトで言う、キャッチライト的なものが大事ですね。
てかりや反射も排除するだけではなく、効果的に入れるのもありだと思います。
TWINSさん、
ありがとうございます。
色彩バランスを考えていませんでした。
ピーマンのてんぷらとかあったらよかったかも知れませんね。
なにしろ、母親の作った貧乏めしなもので・・・・。
商品撮影は、何も考えずただ撮るだけの私。
反省しなければなりません。
今さら遅いんですが・・・。
新潟米販売おやじさん、
いまさら遅いって????
HDRライティング(嘘)で食い物写真撮ってるオレは大バカものです。(笑)
アゴスさん こんばんは
ご紹介頂きましてありがとうございます。
11月10日頃まで殆ど満館状態です。
嬉しい事ですが、写真を撮る時間も
編集する時間も殆どありません。
ようやく アップできました。
皆様のブログもようやく本日回る予定です。
気になるのがアゴスさんの企業秘密
テカリを出さないです。
料理写真は主となる料理を生かす為に
白く飛んだり
真っ黒に潰したりで美味しく感じるのかな
と私の安易な考えです。
私のスタジオは玄関の直ぐ横にある
囲炉裏の近くです。
全面ガラス張りですので自然光での撮影は
最高ですが、使用できる時間がもの凄く限られます。
そんな事で 蛍光灯のスタンドも4本買いました。
ホームセンターで発泡スチロールを買い
レフバンも大小8つ作りました。
でも時間がないので何がいいかなと思った時に
例の月刊誌を見て これ最高と思ったのです。
まだまだ撮影枚数は少ないですが
料理撮りに生かしたいと思います。
この度のブログは非常に参考になりました♪
nonbeさん、
えっ!nonbeさんはプロなんだから、
出来あがった画像さえいいものであればべつにいいんじゃないすか。
て、実は私も次はHDRの食い物画像を・・・と考えていたところでした。(笑)
かいりさん、
すげー、忙しそうですね。それは何よりです。
そんなに忙しいのに、がんばっていろいろ実行している
かいりさんはすごいですよ。
アゴスさん
おはようございます。
これって結構勉強になります(∩.∩)
あのメガネの写真は工夫に工夫を重ねての撮影なんですね・・・!!
それにしてもかいりさんはストロボに結構お金を掛けているんですね・・!!
溶射屋さん、
ありがとうございます。
ご参考になられれば幸いです。
かいりさんはお金をかけずに工夫してリモートストロボ撮影に挑戦しています。