★家日和(いえびより):その2、家においでよ|ソガネットドットコムBLOG

2007年09月16日

★家日和(いえびより):その2、家においでよ

iebiyori2.jpg

「家日和」家日和と書いていえびよりと読む。
04年「空中ブランコ」で直木賞を受賞した、奥田英朗という作家の短編集。
読書感想、その2

この短編集の3番目の「家においでよ」という短編について。
主人公は奥さんと2人暮らしの30代のサラリーマン、共働きで子供無し。マンション暮らし、ゴルフもギャンブルもしない。酒も付き合い程度、蓄えもある。理由は不明だが、奥さんは家財道具ほとんど持って出て行った。理由は詳しく語られていないが別居することになったらしい。
がらんとした部屋で途方にくれるわけでもなく。家具や電化製品を買い揃えたり、料理を作ったり、なんかとても楽しそうな主人公。実家からコレクションしていたレコードを運んできたり、オーディオセットやホームシアターセットをそろえたり、「男の理想の部屋」を嬉々として作り上げていく。友人も毎日遊びに来て・・・・・。
奥さんと別居することになる話だが、不思議なことに深刻度など微塵も無く、楽しいお話。ああいいなおれもそういうのしたいなと思ってしまいます。
私にとってはこのBLOGがそういうものに近いのかな、なんて思ったり。

comments

>「男の理想の部屋」
いいですよね。私も欲しいです。
今、2階が自分の部屋のように使っていますが、うるさい為近所からお叱りの声が・・・。
防音の部屋がほしいです。

はじめまして
奥田英朗さん、勉強不足ではじめて目にするお名前です。
夫婦であっても自分の時間も大事だし、立ち入れない部分ってありますね。
「男の理想の部屋」男の時間を持ちたい旦那さんの気持ちがわかって奥さんは出て行ったのかな?なんて同じ女性の立場で考えてしまいました。
宜しかったら相互リンクをお願いできますか?

おはようございます
子供がいないと、自分の世界に浸りやすいですね。
ブログは、自分の自己主張、自分の庭のようなものですね。
自分の思うとおりに変えていくのは、良く分かります。
アゴスさんのブログは、アゴスさんの美的センスが遺憾なく発揮されて、美しい感じですね。
(^_^)v

  • 3 あい
  • 2007年09月17日 07:16

サッシーさん、
ご近所から苦情がくるほど大音響で音楽を聴いているのですか、やりますね。

お菓子処東京堂のどらさん、
この小説では奥さんはたぶん他の理由で出て行ったのです。ですが、性別や年齢などで感じ方もちがうので女性が読むと別の感想をいだくかもしれません。相互リンク承知しました。

あいさん、
どうもありがとう。
美しいかどうかは別として、私はこのブログは細部まで気を配って作るように心がけています。

comment form
comment form